市販の育毛剤には本当に効果があるのか?

このサイトは、皆さん(男性の方も、女性の方も)が薄毛を最短距離で克服するための方法を伝授(ってほど偉そうなものでもないですけど)するサイトです。

少々長文ですが、お付き合いください。

関連記事

はじめに

みなさんはどこまで気付いているか分かりませんが、育毛業界は、何が本当なのかウソなのか分からない、怪しげな情報が飛び交う業界です。

決して大げさではなく、金儲けによってゆがめられたウソやデマと言っていい情報が、そこら中に流布されているのが現状です。

それだけに、「便所の落書き」レベルのウソの情報に振り回されないよう、正しい情報を見極める目が重要です。

便所の落書き

そこで、効果的な薄毛対策や育毛剤など商品の話に入る前に、まず、育毛剤業界の”不都合な真実”をお話しします。

なんて大げさに言ってみたものの、実は、みなさんがうすうす感ずいていること、多くの人にとって、当たり前!と思う事かもしれません。

そういう人は最短距離で薄毛を克服できるので大丈夫。安心してください。

自己紹介

本題に入る前に、お前は誰だ?と思ってる人もいると思うので簡単に自己紹介を。

私が薄毛の症状が進行し出したのは15年以上前の学生の時。それからいろいろな育毛剤や育毛シャンプーなどを使って八方手を尽くしたけれど、中々効果が表れず苦労しました。

でも、そうした痛い目にあった中で、ようやく2年前、希望的観測を捨て、事実を真正面から受け止め、正しい方向に転換した結果、劇的に生えました。今では”フサ”です(自慢!)。

AGA治療 AGA治療

こうした経験を経て思うのは、「なんて育毛関連商品ってインチキなんだ!」という事。

そこで、このインチキな育毛産業に鉄槌(てっつい)を加えたい!と思い、このサイトを起ち上げたしだいです。

パンチ

なお、最初に正直に言っときますが、このサイトは今後、広告収入で運営する予定です。

と聞くと、「広告主に都合のいい事しか書かないんだろうな」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。内容より金を優先させたら本末転倒なので。

って横道にそれましたが、さっそく本題にいきましょう。

育毛剤の不都合な真実

育毛剤は効くワケがない!

みなさん、薄々わかってますよね?育毛剤、育毛シャンプー、育毛サプリメント、何でもいいですけど、そこら辺で買えるヤツ、ネットで買えるものも含めて、使っても毛は、まず、はえてこないでしょう。

厳密に言うと、近所のドラッグストアやネットで売られている商品で、毛を生やしてくれる(発毛剤?)、毛を育ててくれる(育毛剤?)、どんな言葉でも良いですけど、そうした何らかの薄毛を止める・改善する効果が科学的に証明された育毛成分はたった1つしかないんです。

それ以外の有象無象(うぞうむぞう)の数限りなくある、育毛成分の中に、薄毛を改善する効果を証明したものは、1つもありません!

シャンプー

ここで言う「科学的に証明する」というのは、”スタップ(STAP)細胞騒動”の時に散々耳にしたと思いますけど、誰がやっても同じ結果が得られることを証明するという事。

例えば、「発毛効果80%!」と言うのなら、100人(1万人でも良いですが)使ったら、8割の80人前後は何らかの薄毛改善効果が確認されなければいけません。

その100人も、どこの地域の日本人100人でも、どの年の100人でもです。

たまたま1回だけ30人くらいの試験で24人の人の抜け毛が減ったからと言って、「スゴイ!80%の発毛効果」とは言えません。

偶然だろ?それか、都合のいい人だけ選んで効果にカウントしただけではないのか?

と言われて、論理的に反論できないのなら、それは証明したことになりません。

さらに!

例えば、育毛剤を例にとると、見た目から、ニオイから、何から何まで似せた、有効成分を入れていないただの水(偽薬と言います)に、統計的に意味のある差をもって(有意差と言います)、試験で勝たなければなりません。

ん?水に勝つのはカンタンそうだけど・・。

と思うかもしれませんが、実はこれはカンタンではありません。なぜなら水でも効果があるからです。

「信じる者は救われる」ではないですが、人間は心理的な思い込みにより実際にその効果を作り出す場合があります。それを一般的にプラセボ効果(プラシーボ効果とも)と呼んでいます。

薄毛

例えば、我々の中には、小麦粉を固めたニセ薬(偽薬とかプラセボと呼ばれます)を「血圧を下げる薬だから、毎日寝る前に1回飲んでね」と医者に言われて飲まされたら本当に血圧が下がる人が出てきます。

これは血圧に限らず、熱さましの薬でも、そして毛生え薬でも同じです。

水でも小麦粉でも効果があるのだとしたら、それを上回らないと、クスリとして認められませんよね?

なので、そもそも、この心理的な”思い込み力”=プラセボ効果を上回る効果を証明しない限り、効果あり、とはならないんです。

さらに、さらに!

試験の際、患者には「これはニセの薬だよ」とは教えません。あくまで本物の薬として処方します。

さらに、その薬を処方する医師にもその薬が偽薬であることを知らせません。

こうすることで、誰にも等しくプラセボ効果のかかる環境を担保します。

これを2重に”目隠し”をして、ホンモノの薬と比較する試験なので、「二重盲検比較試験」と言います。

このニセの薬を使った患者群と、ホンモノの薬を使った患者群とを比べて、その効果に「統計的に」意味のある差=有意差があるかどうかを確かめ、有意差があった場合に”初めて”その薬は効果があると証明されるのです。

医師

ちょっと話が小難しくなりましたが、まとめるとこういう事です。

  • 育毛剤商品Xが「80%の人の薄毛に効果があった」と言いたいのなら、
  • ニセの薬(≒水やアルコール水)との二重盲検比較試験で、統計的な有意差を持って勝ち、
  • その際の効果が80%である事を複数回の臨床試験(実際の患者に使った試験)で証明しなければならない。

ちなみにこうした効果判定の基準は日本だけでなく、全世界共通の基準です。

さて、冒頭で言ってしまいましたが、2020年現在、日本でこの基準をクリアしている育毛剤成分は1つしかありません。

もったいぶってもしょうがないので、ここで言っちゃいますが、それは、大正製薬の販売しているリアップの成分、ミノキシジルです。

リアップ

このリアップの成分ミノキシジルのみがその基準をくぐり抜けてきた正真正銘の”効く”育毛剤です。その効果・安全性は医療の現場でも処方されているほど。

薄毛大国のアメリカでも、塗り薬=育毛剤として薄毛を改善する効果があると証明されているのは、このミノキシジルを使った外用薬=塗り薬だけです。

ちなみに、当サイトは、リアップから1円ももらってませんからね(笑)。

ホントにリアップだけ?「すごい!」、「発毛した!」といった宣伝や体験談をサイトに載せた育毛剤はたくさんあるぞ!あれ、全部ウソ?

水でも効く(思い込み力の強い)人はいるので、ウソではないかもしれませんが、その他の育毛剤で、あなたにも同じことが起きる可能性は極めて低いでしょう。

でも、あれだけ色んな育毛剤が出ていたら、どれか新しい、未知の成分で、のちのち効果があることが判明するようなものもあるんじゃない?

かもしれません。

ただ、望みを絶つようなこと言って申し訳ないんですけど、毛生え薬については世界中の製薬メーカーが少しでも可能性のありそうな物質がないか、そこらじゅうの土を掘り起こしたりして(多くの特効薬は土から見つかった物質がきっかけになったりします)、文字通り、血眼(ちまなこ)になって探しています。

そのような状況下で、名もなき日本のメーカーの、しかも成分は外国から輸入しただけのような、”出来合い”の成分を使った”育毛剤もどき”の化粧品が、すごい発毛効果を発揮する育毛剤である確率は、ほぼゼロでしょう。

スミマセン。

それが現実です。

参考:なぜ悪徳業者がはびこるのか?

それにしても、世の中にはいかにも効きそうなことを言っている育毛剤や育毛シャンプー、育毛サプリメント、いくらでもありますよね。

そもそも、なぜ、そんなものがはびこっているんでしょうか?

悪徳企業を引き寄せやすい育毛業界

日本の薄毛関連商品の市場規模ってどれくらいあるか知ってます?

4,000億円以上です*。

*2015年矢野経済研究所調べ=4,383億円

4,000億円がどれくらい大きいかというと、例えば、各大手メーカーがテレビCMなど莫大な投資をして、しのぎを削ってる家庭用シャンプーの市場規模は2,000億円。それの2倍です。

しかも育毛関連商品は、シャンプーなんかと違って高単価ですから、非常に高利益。しかも一度使ったら長く使うものです。

なので、シャンプーなんかと違って何十万人、何百万人に売れなくても、スゴイ隙間にいる”1千人”の心をつかめば、十分ぼろ儲けできるんです。

儲かる

さらに!本当に効果のある育毛剤なら”海を渡ります”。世界中で使われる可能性を秘めてます。その時の市場規模は4,000億円どころか、数十兆円規模にまで膨れ上がります。

だから、こうした莫大なビジネスチャンスをつかもうと、毎年毎年、大手製薬会社から化粧品メーカー、そして無名の育毛剤メーカーまで、数限りない育毛剤を市場に投入しているわけです。

育毛剤

でも、不思議ですよね。車でも家電でも「モノ」が良くなければ売れませんから、そもそもインチキな企業がはびこることはできなさそうなものですが・・・。

そこには、我々の側にも問題がありそうです。

発毛効果なんてない方が売れる?

この育毛関連企業がぼろもうけするには都合の良い、我々購入者側の心理があるんです。それは、

副作用ゼロ信仰

副作用はゼロであってほしい。0.1%しか起きないと言われても、それが自分に降りかかったら怖いから、副作用のないものでないと困る・・。

誰もが思う事ですよね。

でも、現実にはそんなものありません。

薄毛を抑える効果を生むのは、何らかの作用を体の中に及ぼしているからです。その作用が薄毛の原因にだけ及ぼされるのなら最高ですが、そんな成分はまだありません。

特に薄毛は病気ではありません。私たちの体にとっては”正常な”身体反応です。

その正常な反応に、育毛剤やら育毛シャンプーやらは逆らおうとしているんですから、望まない身体反応が起きてもおかしくありません。

医療

さらに!

効果のある成分は、必ず副作用が報告されます(起きるんではなく”報告”です)。

効果があると証明された成分は、日本だけでなく、世界中で使われるようになります。世の中に毛を生やす成分は数えるほどしかないですから、なおさら。みんな飛びつきます。

何百万人、何千万人、何億人に使われるようになり、その結果、本当にその成分が起こした副作用であるか・否かに関わらず、必ず!様々な副作用かもしれない事象が報告されます。

それが医療の義務だからです。

医療

つまり!

育毛・発毛効果を求めると、望んでいない作用が身体に表れることはあるし、その効果の高い、良い成分であればあるほど様々な副作用らしき事象が報告されるものなんです。

効く育毛剤は副作用があるんです。

当たり前ですか?そんなこと知ってる?

それなら大丈夫あなたは最短距離でフサフサになれます!

でも、頭では分かっていながら、私たちは副作用のない薄毛治療方法を、頭のどこかでずーーーっと望み続けてません?

実はそういう人、スゴイ多いんです。その証拠に、

リアップより効果が高いのに副作用がない育毛剤が発売!

なんて売り文句を信じて、xxを購入する人、どんだけ多いか!

毛穴に詰まった皮脂が原因で薄毛は進行する。だから毛穴の皮脂や汚れを根こそぎ書き落とす炭酸ガス洗浄が効く!恐ろしい副作用のある病院の治療はもう要らない!

なんて、どこかの育毛サロンがやってますが、今や年商、数百億円企業です。

普通の心理状態なら、そんな都合の良い話はあるわけがない!と疑ってかかり、証拠はあるのか?と掘り下げるものなのに、いろんなステマサイトに載ってるでっち上げ、インチキ体験談で「こんなに生えた!副作用なし!」なんて読むと、急に理性的な判断ができなくなって、

本当かもしれない!

というか、「これ、信じたい!」となって、1万円もする育毛剤に手を出すわけです。何十万円~何百万円もするサロンの施術に金を出すわけです。

いや、分かってるけど、もし効いたら儲けもんだと思って”ダメもと”で買ってるだけだって。

そうでしょう。

でも、やっぱり”効いたら儲けもん”と期待してるんですね。確かに水でも生える人はいますからね(さっき話したプラセボ効果です)。

もちろんこうした人はそれだけ薄毛が深刻な悩みであり、ワラにもすがる思いなんでしょうけど、こうした、事実に基づかず希望的観測で動いてしまう、”情弱”な人の存在がインチキ企業を増長させています。

企業にしてみたら、

マジメに良い育毛成分を開発しようと思っても、何億円、何十億円かけても有望な成分が見つかる保証はない。それどころか、やっと見つけても、副作用が怖いとか言われて敬遠されるかもしれない。

それに、そもそも、水に毛が生えたみたいなアルコール水でも売れるんだから、無理して新成分を開発する必要はないな。

代わりに、いかにも効きそうなイメージを植え付けられる宣伝・広告にお金を使い、育毛剤の中身は、できるだけ体に作用しない、それっぽいやつを入れて置けばいいな。

莫大な開発コストも削れて万々歳!!!ガハハハッ!

悪魔

ここまで露骨に”よこしま”な考えを公言したりはしないでしょうけれど、思考回路は似たり寄ったりでしょう。

信じたくない事実から目をそらし、耳障りの良い思い込みやデマをありがたがる私たちの姿勢が、効かない育毛剤を生んでいるんです。

情弱度テスト

ちなみに、次のようなことを信じている人は、悪徳企業のカモになりやすいので気を付けて!

  • オナニーをしすぎると男性ホルモンの分泌が刺激されて毛が抜ける!
  • 筋トレをしすぎると男性ホルモンが増えて毛が抜ける!
  • 俺の薄毛は仕事のストレスのせいだ!
  • 毛深いとハゲる!
  • 毛穴が皮脂で詰まって薄毛になる!

これらすべて医学的には否定されるウソです。

ようするに、薄毛の原因は遺伝であり、遺伝子に刻まれている情報が原因。そのように明確に解明されています、現代医学では。

なので、オナニーを我慢しようが、筋トレしすぎないようにしようが、仕事のストレスがなくなろうが、毛深くなかろうが、毛穴の皮脂を取り除こうが、抜け毛は止まりません。

ちなみに、具体的な抜け毛、薄毛のメカニズムは次の通り(私が直接医師から受けた説明)。

  • 男性の抜け毛を引き起こすのはDHTという物質。
  • DHTはテストステロンという男性ホルモンから作られる。
  • でも男性ホルモンが多いからといってDHTが多くなるわけではない。
  • DHTの量を決めるのは、テストステロンからDHTに変換させる酵素の量や活性。
  • この酵素の量や活性は遺伝によって決まっている。
  • 確かに皮脂が原因で起こる薄毛症状・脱毛症状もある。フケがウロコのようにはがれてきたりと健康な人と比べて明確に差がある。でもこれは本当にまれなケース。95%以上の人の薄毛は遺伝。

なので、リーブ21とかに行って、毛穴を洗浄してもらっても、根本的な解決にはなりません。

リーブ21

実際、私がリーブ21でお試し施術を受けに行った時に言われたのは、

何%の人に効果が出るのかは・・・分かりません。

彼らも分かっているんです。効かない可能性が高いことを。

ちなみに、これまたデマですけど、

薄毛の治療をすると男らしさがなくなっていく

これ、信じてる人ムチャクチャ多いですよね。でもウソですから。

日本のAGAクリニックで広く行われている男性向け薄毛治療では、薄毛を促進する物質の生成を阻害したり、頭皮の血流を増やしたりする成分を使っていますが、男性ホルモン量を変動させるものは使ってません!

何となく、男らしい=男性ホルモン=薄毛、みたいな”連想ゲーム”がありますが、医学的にはそんなこと言えませんので、騙されないようにご注意を。

ここまで読んでの感想はいかがでしょうか?

結局、リアップ使えって言うんだろ!

結局、金もらってるんだろ!(だから「もらってません」て)

それも一つですが、育毛剤にこだわらなければ、色々と方法はあります。

医学的裏付けのある5つの薄毛対策

今の所、「有効だ」と医学的に実証されている方法は次の5つです。

1.病院で薄毛治療を受ける

20世紀末、薄毛のメカニズムはほぼ完全に解明されました。そして、それを改善するための治療法も複数開発されました。

その花形がプロペシア、成分名フィナステリドという飲み薬です。

病院での薄毛治療の効果は、明らかに見た目に影響するほど髪の増える人が5~6割。

それほどでなくても、抜け毛が減ったり、それ以上の薄毛の進行が抑えられる人が3~4割。

つまり、合わせると、ほぼ100%何らかの効果が期待できます。

医師

冒頭の自己紹介で「正しい方向に方向転換し」と書きましたが、私が薄毛を克服したのは、AGA治療薬を飲み始めたからです。

AGA治療AGA治療

AGA治療

これらの治療は、日本ではいわゆるAGAクリニックと呼ばれる薄毛治療専門病院で受けることができます。

病院に行くのは抵抗のある人もいるかと思いますが、薄毛を直したいなら、それが最も確実な方法です。

治療方法は、飲み薬から塗り薬、頭皮への注射まで様々です。

いや、俺は西洋医学を信じてないから!

そんな人には、漢方薬で治療してくれるところもあります。

「病院の治療」と聞くと「効果が強い分、副作用が心配」という人もいるかもしれませんが、そもそも薄毛治療で”因果関係の証明された”重い副作用はありませんし、軽い副作用にしても発現頻度は極めて低いです。

それに、中には副作用が”ほぼない”ものもあります。

たとえ治療をしなかったとしても、診察してもらい、自分の症状に診断名を付けてもらうだけでも、ずいぶん気が楽になります。

最初の診察は「無料」のところがほとんどですので、いろんな病院を回り、自分に合った病院を見つけてみてはいかがでしょう?

2.ミノキシジルの育毛剤を使う

病院には抵抗があって、行きたくない。薬も飲みたくないし・・。

それなら、先ほども紹介したミノキシジルの育毛剤(リアップ等)です。

その効果は、プロペシアほどではありませんが、若干効いた(現状維持できた)人も含めると、9割以上(女性も)の有効率です。

副作用があるとはいっても、主なものは頭皮が赤くなったり、かゆくなったりといった皮膚刺激がほとんど。

近くの薬局、ドラッグストアに行けば7千円ちょっとで売ってます。

一応、他のステマサイトによくあるリアップの副作用に触れておきます。

リアップで死亡者が出たとかいう報告はありますが、その正式な報告書にも記載されている通りリアップと死因の因果関係は不明です。

「不明」、つまり証明されてないなら副作用とは言えない?

論理的思考力の強い人はそう思うかもしれません。確かにそうです。

例えば、

  • コーラを飲んでいた人が死んだ!
  • でもコーラで死んだかどうかは不明

という事例は世界中にごまんとありますけど、そんなこと、コーラのパッケージに書いてないですよね?

でも、医療の世界では、万一を考えて、因果関係の証明されていない事象も、一応、報告し注意喚起するのが医薬品業界の慣例です。

まあ、あとで、

何で教えてくれなかったんだ!

ってクレームになるのが役所も医者もイヤでしょうから、何でも一応言っとくというのが実情でしょうけど。

ちなみに、同じミノキシジルを使った育毛剤に「スカルプDメディカルミノキ5」とか「ロート製薬リグロEX5」がありますが、これらはリアップの特許が切れたことで出てきたジェネリックです。

ですので、効果には何ら違いはありません。

3.低出力レーザー治療・赤色LED治療

そもそも体の中に何かを入れるのはイヤだ!リアップの副作用もやっぱり怖い!

そういう人にはこれしかありません。

低出力レーザー治療、または、これと同じ原理の赤色LED治療です。

ヘアマックス_くし型

これは、美容外科の施術で脱毛などを目的にレーザーを当てると、なぜかレーザーを照射した部分の体毛が濃くなるという副作用を利用した治療法。

低出力レーザー治療

LEDの光をあてたら毛が生える?ウソくせー!!

そうですよね。でも、日本ではあまりメジャーな治療方法ではありませんが、アメリカでは、あちらの厚労省=FDAでその原理を使った治療機器が、薄毛治療のための医療機器として承認されたほど医学的なエビデンスのある治療法として認められています。

そして日本でも、2017年に日本皮膚科学会が定めた薄毛治療ガイドラインでようやく認められ、高く推奨されています。

その効果のほどは、週に3回、頭皮に照射することで、93%の人に発毛効果が確認されたとか(ヘアマックスの臨床試験結果)。

アメリカの毛髪再生医療の権威である医師いわく、「効果は、薬(フィナステリド)ほどではないが、ミノキシジル(リアップ)と同程度だろう」とのことです。

ヘアマックス症例写真

ヘアマックス症例写真

この機器は個人向けにも市販されていて、一番有名なのは「ヘアマックス」というメーカー。上のアメリカで認可を受けた機器もヘアマックスでした。

LED電球の数の違いで、くし型やバンド型、ヘルメット型と色々な形があります。

ヘアマックス

価格は3万円~10万円で、LEDの数が多いほど価格は高くなります。

なお、LEDの数が多いと効果が高くなるわけではなく、1回の照射時間が短くなります(3万円のものだと11分ですが、10万円のものだと90秒)。

もう一つ、赤色LEDを照射する治療方法もあります。

赤色LED治療

これは日本ならアデランスが京都大学や大阪大学の先生方と共同で開発したもので、原理は先ほどのヘアマックスと同じです。

臨床試験ではかなり高い効果が確認されています。

赤色LED治療

アデランスの機器が楽天で売ってますが、こちらは14万円くらいします。

えっ?高い?

でも病院で治療したらもっとかかりますよ。

例えば、良心的な治療費で有名なAGAヘアクリニックで治療してもらっても月に1万5,500円、年間20万円弱かかります。

育毛剤でも1か月1万円くらいかかるものはザラですよね。

医学的なエビデンスのある治療ができる医療機器で、普通に使ってる限り数年は壊れないものが3万円で買えるなら、リーズナブルではないでしょうか。

ちなみに、家のLED電球を頭に当てても毛は生えません 😛

4.増毛やかつらを利用する。

病院もヤダ!そもそも体の中に何かを入れるのもイヤだ!それでレーザー治療を試したんだけど、効かなかったぞ!どうすればいいんだ?

そういう場合に有用なのが増毛・カツラですよね。

って、それはイヤ?

でも、「かつらや増毛は、医学的な裏付けのある対策ではないでしょ?」と思うかもしれませんが、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも言及されているちゃんとした薄毛対策です。

実際問題、副作用のない薄毛対策としては、増毛カツラは常に一定数の人たちの支持があります

特に今はプロピアを始めとする接着式のカツラが出てきていますので、”生え際”も自然に見えるカツラが開発されましたから、再び人気なようです。

デメリットとしては、カツラや増毛の場合は定期的に買い替えたり、増毛しなおしたりとメンテナンス代が大変です。

ただ、これも、アデランス ヘアクラブのような定額制のものも出てきましたので、以前ほどにはお金がかかりません。まあ、それでも年間50万円以上しますが。

あと、一番の問題は、ズレたらどうしよう?取れたらどうしよう?バレたらどうしよう?と気にしての心労です。

それもあって、こちらに行く人も増えていますね。

5.自毛植毛する

現代の医療技術では、全くバレないくらい自然な仕上がりが実現できます。

植えた毛(厳密には「毛穴」を移植)は一生!生え続けますのでメンテナンスフリー。

もちろん、植えていない部分の薄毛は進行し続けますから、場合によっては、薬を飲んで進行しないようにするか、薬がイヤならもう一度植毛するか、する必要があります。

でも、自分の自然な髪の成長をもう一度実感できる、薬と違って治療前に結果を予想できる、という意味では、非常に優れた治療法で、有名人でもやってる人、多いですね。

自毛植毛ルーニー

いかがだったでしょうか?

「やっぱり医者に行った方が良いのかな・・・。」

「リアップが一番手軽だけど、やっぱり副作用が気になるなあ・・。」

「レーザー治療は興味を持ったから、実際やった人の意見を見てみたいけど‥にしても、最低3万円はハードルが高い・・。」

「自毛植毛は良いと思ったけど、やっぱり手術がね、怖いというか、心配というか・・・。」

色々な感想があるでしょうが、いずれにしろ、効果や安全性が医学的に「証明」されている薄毛対策はこの5つしかありません。

とはいえ、病院に行くのに抵抗のある人には・・

「病院に行け!」だけでは、どうしても抵抗がある人がいるものです。

それに「そこまでして・・・」という気持ちもあるでしょう。

そういう人のために、育毛剤の中でもちょっとはマシな成分、少しは医学的に効果が証明されている成分を2つご紹介しておきます。

どこまで効果があるのかは、病院治療ほどではありませんが、ちまたにあふれる怪しげな育毛剤に比べれば、まあ、マシです。

リデンシルってどうよ?

キャピキシルってどうよ?

ご参考

最近発売されたアングレという育毛剤が皆様にはまるかもしれないので、ちょっと触れておきます(宣伝じゃありません)。

一応医学的エビデンスの揃った成分をいくつも配合しているもので、市販の育毛剤の中ではかなりマシな方。

さらに、この育毛剤は4か月で効果がなければ病院治療費を出してくれるとか。

どうも、今すぐ病院には行きたくない、もう少し市販の薄毛ケアで粘ってみたいという人にはいいかもしれませんな。

アングレ

(広告リンクではありませんのでご安心を)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする